シロアリの階級
数万~数百万匹という単位で、コロニー(巣)を形成し、高度な社会組織を営んでいます。 コロニーは、女王アリ・王アリを頂点に、完全に階級が分かれています。 この階級のことを「カースト」と呼んでいます。
シロアリのコロニーは次のような階級で構成されています。
シロアリは社会性昆虫と呼ばれ、階級によって役割を分担して活動しています。
王・女王
王室と呼ばれる小さな部屋で、交尾・産卵します。
羽アリ(有翅虫、第一次生殖虫)
生殖虫です。ある時期になると群れをなして飛び出し、雌雄がつがいとなって、新しい王・女王として巣を作ります。
副生殖虫(第二次生殖虫)
副王・副女王。王・女王が傷つく・死ぬなどした場合の交代要員です。
ニンフ
卵と幼虫の世話・給餌を行う役目があります。ニンフは最終的に羽アリか副王・副女王となります。つまり生殖虫候補です。
兵アリ
黒アリやほかの捕食昆虫からコロニーの防衛を行います。
働きアリ
餌の調達、通路や巣の構築と維持管理、他階級のシロアリの身繕いと給餌・卵と幼虫の保護と世話 などを行います。全階級の中で唯一、餌を調達するのが働きアリです。木材に被害を与えるのもこの働きアリになります。