家からコウモリが飛び出していくのを見かけたり、家の周りに見慣れない糞が落ちている場合は、早めの対策をおすすめします。
コウモリ(蝙蝠)といえば、「暗い場所を飛ぶ」「吸血鬼」などのイメージがありますが、中国では幸せを招く縁起のよい生き物であると言われています。日本も中国の影響を受け幸福の象徴として捉えられています。長崎の有名なカステラ屋さんのマークにもなっていますよね。
そんなコウモリですが、いくら縁起物といはいえ、家に棲みつき糞などの被害があれば放っておくわけにはいきません。コウモリの糞にはダニやノミが生息しており、乾燥して人間が吸い込むとアレルギーや感染症を引き起こす可能性があり大変危険です。
コウモリの種類
哺乳類の中ではネズミに次いで種類が多く、世界に1300種、南極大陸以外のあらゆる大陸に生息しています。日本に生息する代表的なコウモリは、アブラコウモリ・オガサワラコウモリ・ニホンウサギコウモリ・オヒキコウモリ・カグラコウモリ・キクガシラコウモリの6種類。
洞窟や森林に生息することがほとんどですが、アブラコウモリだけは住宅に巣を作ります。
アブラコウモリは主に屋根をねぐらとし、6~8月に繁殖して2~3頭の子供を産みます。
哺乳類の中でも体の大きさの割に長寿で、寿命は3~5年と言われています。同じくらいの大きさのネズミに比べて3倍くらい長生きします。コウモリの中には、野生化で41年以上生きたとされる個体もいるとか。
コウモリの糞
フンは4mm~5mm位で、大きさは不揃い。指でつぶすと簡単に崩れます。
フンの中に捕食したであろう虫の体の一部が見られます。特徴としてはねじれていて、形はネズミのフンに似ています。
コウモリは血を吸うの?
血を吸うイメージもありますが、1300種類のうち実際に血を吸うのは3種類で全て中南米に生息しています。そのうちの2種類は鳥の血しか吸わず、哺乳類の血(主に牛)を吸うのは1種類のみ。一晩にスプーン1~2杯しか吸いません。
20~30分かけて血を吸うため、コウモリの唾液には血を固まりにくくする成分が入っています。これが脳卒中などの血管中に血液の塊が出来る病気の治療薬開発のヒントになっているんだそう。吸血鬼どころか救世主ですね!!
💡コウモリの豆知識💡
●コウモリはエコロケーションといってイルカのように超音波を使って、周りの様子をうかがったり、虫を探して食べています。暗闇でも周りを音で見ることができるんですね。
●コウモリの由来は、家を守るのがヤモリであるように、川を守るカワモリがコウモリになった説、蚊を食べる事から蚊を欲り(カヲホリ)がコウモリになった説、翼が皮を張ったようだから皮張り(カワハリ)がコウモリになった説と諸説あるようです。
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